この動画では、形成外科医の北條先生がダーマペンについて詳しく話してくれています。「やっていい人・ダメな人」というテーマで、ニキビ跡がある人には有効なケースがある一方、傷のない健康な肌にやるのは百害あって一利なしとのことでした。正直「誰でも使える美容ケア」みたいな認識を持っていたので、まずここでちょっとびっくりしました。そしてもう一つ印象的だったのが、美容医療の「錯覚マジック」という発想の話です。傷は完全には消えないから見えにくくする技術が使われているんだそうで、形成外科的な考え方がダーマペンにもつながっているというのが、自分にはとても新鮮でした。
動画の最初に、先生がダーマペンの原理をわかりやすく話してくれていて、改めて「そういう仕組みなんだ」と思いました。なんとなく肌に優しそうなイメージを持っていたんですが、実態はもう少し直接的な話で。
「ダーマペンてその通りですね。針をついて皮膚を刺激するというか、皮膚を活性化させるみたいなフレ文句でやってるやつですね。原理としては皮膚に針を刺して穴を開けて、ニキビ跡を直したりとか引き締め効果を狙うというやつです」
「活性化」っていうきれいな言葉の裏側に「針で穴を開ける」があるというの、改めて聞くとちょっと怖いな…という気持ちになりました。先生が昔のダーマローラーを「血だらけになるから絶対やりたくない」と言っていたのも、なんかリアルで笑いつつゾッとしました。
ここでちょっとハッとしたのが、「人の肌は一度傷つくと二度と元に戻らない」という話でした。なんとなく知ってはいたけど、こうはっきり言われるとズシっとくるものがありました。
「人の肌っていうのは1回傷つくと2度と戻りません。これ原則です。ですのでダーマペンとかダーマローラーで、例えば赤ちゃんとか何の傷もついてない人にやるのは百害あって一利なんです。これはもう理解しておいてください」
「百害あって一利なし」という言葉、健康な肌に針を刺すことへの話として出てきたんですが、なんか重みがありました。自分もなんとなく「やれば肌が綺麗になる施術」みたいなイメージを持っていたので、まず誰でも使えるものじゃないんだな、と知れてよかったです。
ここのくだりが、この動画で一番「なるほど」と思った場所かもしれません。傷跡の治療って「傷を消す」ものだと思ってたんですが、全然違う発想で成り立っているらしくて。
「傷跡は絶対消えないのにメスを使って直しましょう、これ矛盾してると思いませんか。形成外科では、頬にまっすぐな線がついていたとして、それをWの傷跡に作り替えちゃおうという発想をします。1本の線をZの形にしたりWの形にしたりすることで、光が当たった時にある線は見えてある線が見えないみたいな効果が出ます」
「傷を消すために、また傷をつける」って一見矛盾してるんですが、線をW字やZ字にすることで光の当たり方が変わって目立たなくなるとのことで、あー、なるほどと思いました。でも同時に「完全に消えるわけじゃない」という前提も改めて知れてよかったな、って気がします。
そしてここで、ようやく「じゃあニキビ跡のダーマペンはなぜ有効なのか」という話に繋がっていきます。正直、この理由がちゃんと分かったのは初めてでした。
「ニキビができてボコボコになってるところっていうのはまあ傷で。そこに針をいっぱい刺して新しい傷を作る。そのニキビ跡のボコボコのやつを均一な針刺しの傷で置き換えて、治ったように見せかけるという、1つのマジックみたいな趣旨になります」
ニキビ跡が消えるんじゃなくて、ボコボコした面を均一な穴に置き換えることで「見た目が整う」っていう仕組みなんだそうです。これ知れてよかったなあ…と思いました。「ニキビ跡が治る」というより「見えにくくなる」というイメージで捉えた方が正確なのかも、って気がします。
ダーマペンから少し話が広がって、ほうれい線のヒアルロン酸 (= 皮膚の凹みに充填剤を注入してボリュームを補う施術) 治療にも、同じ「錯覚」の発想が使われているという話が出てきました。これもちょっと目からウロコでした。
「例えばほうれい線がガーっと入ってる場合に、この溝の部分だけをヒアルロン酸でガーっと潰してしまうと、全然手を加えなくてもほうれい線全体が治ったような錯覚が出ます。こういうような効果というものは絶対あるんですね。傷跡というのは絶対にもう消えない」
線そのものを消すんじゃなくて、周りを盛り上げることで線が目立たなくなる、というのが「溝を潰す」っていう発想なんだそうです。美容医療って、視覚的な錯覚を上手に利用する技術なんだな〜と、なんかちょっと新鮮な視点をもらいました。
最後に先生がはっきりと言っていたのが、これでした。「ニキビ跡の治療だから有効」なのであって、綺麗な肌にやるのは話が全然違う、ということで。
「つるつるの若い人にダーマペンをやるのは絶対やめた方がいいと思ってますね。何も傷ついてないのに新しく傷つけてあまり良くないと思います。ニキビ跡が綺麗になるんだったら自分のつるつるの肌がもっと綺麗になるんじゃないかというのは全然誤解ですので」
「ニキビ跡が良くなるなら、綺麗な肌ならもっと良くなるんじゃ?」って発想、正直自分の頭にもちょっとよぎってたので、これは聞けてよかったなと思いました。この動画を見て、ダーマペンが「傷のある肌に有効な技術」であって、万人向けの美肌ケアではないとわかったのは、大きな気づきでした。
カウンセリングで聞いておきたいこと
Takeaways
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