この動画では、形成外科医の北條先生が「美容整形の後遺症」について話しています。フェイスリフトを例に出しながらも、骨切りや美容外科全般、さらには手術一般の話として展開されていて、「体は外傷を受けるように設計されていない」という根本的な考えから始まり、骨切りで起こる神経麻痺の種類やフェイスリフトによる耳の変形まで、具体的なリスクが語られています。「後遺症ゼロの手術はない」という話は正直ちょっと怖くもあるんですけど、先に知っておくと手術を選ぶときの視点が変わりそうだなと思いました。カウンセリング前に見ておくといい動画だと感じます。
動画の冒頭から、ちょっとびっくりするような話が出てきます。「体はそもそも切られるように作られていない」という、手術の根本的な考え方の話です。
「人の体、哺乳類の体、生物の体というのは外傷を受けていいような設計にはなっていないです。これ神様がそういうような設計には作っていないです。外傷を受ける、手術という名の外傷を受けるというのは、交通事故やビルから転落するとか転んで足を折るとかと、根本的には同じです。全身麻酔をかけてそういうものを行う。必ず何らかの付けを払わされるというのは外科的な治療の根本になります」
手術と交通事故が「根本的には同じ」って言われると、えっ、ってなりました。なんとなく手術は「ちゃんと管理されたもの」だと思い込んでたので、この視点はなかったなあと思いました。怖いというより、なるほどそういう理屈なのかと、ちょっと腑に落ちる感じでした。
この動画で一番伝えたいことはここだと思うんですが、北條先生が何度も言い直すくらい強調していたのが「手術には必ず付けを払う」という話でした。
「どのような外科的な手術にも必ず付けを払う、後遺症という付けを払うということになります。何の付けも払わずに綺麗になる、何の代償も払わずに綺麗になる手術、美容整形だけではなくて手術一般についてなんですけど、そういうような外科的な治療は古代の時代から存在しないということになります。ここだけは覚えておいてください」
「古代から存在しない」って言い切るんだな、と思いました。一般の人が美容外科を受けるとき、後遺症の説明は受けるけど「自分はゼロだろう」と思い込む人が多いという話も出てきて、自分もちょっとそっちに近い考え方してたかもしれないな…って気がしました。
ここで初めて知ったのが、「神経麻痺」にも種類があるという話でした。ひとくちに麻痺といっても全然違うんだそうで、思わず聞き入ってしまいました。
「顔面神経麻痺と言った場合には顔が動かなくなる。三叉神経麻痺と言った場合には顔の感覚が麻痺するので触られている感じがよくわからない。飲み物を飲んでいる時に自分ではちゃんと飲んでいるはずなのになんかちょっとこぼれてきちゃう、それは感覚神経の麻痺かもしれない。感覚神経の場合には2年ぐらいすると戻ってきます」
飲み物がこぼれちゃう、っていう例えが具体的で、これは知らなかったな〜と思いました。感覚神経の麻痺は2年ほどで戻ることも多いとのことでしたが、それでも2年って結構長いですよね。ダウンタイム(= 術後の腫れや内出血が引くまでの期間)とは別に、こういう回復に時間がかかる話があるんだとちょっとびっくりしました。
自分が全然考えていなかったのが、フェイスリフトで「耳の形が変わる」という話でした。視聴者からの質問への回答として出てきたんですが、これはちょっと頭に残りました。
「外科的な手術、美容のフェイスリフトにしても骨切りにしても形態を変えようという手術なので、逆に変わらない方がおかしい。何らかの形態の変化は耳にも及ぶと思いますよ。耳の変化が起こらないフェイスリフトなんて聞いたことないですよ。たるみが良くなったんだから耳の引きつれはまあいいじゃんという人もいるし、たるみが思ったほど良くならなくて耳の引きつれだけが気になるという人は失敗というカテゴリに入れると思いますけどね」
「変わらない方がおかしい」ってそこまではっきり言うんだ、と思いました。同じ後遺症でも、得たものが大きければ「まあいいか」になるし、そうでなければ「失敗」になる。満足できるかどうかって本当に主観的なんだな、って改めて感じました。
自分が一番「これは気をつけたい」と思ったのが、手術の繰り返しについての話でした。
「1回の手術であればちょっとの付けを払って終わりなんですよね。でも3回手術を行うと3回付けを払わなければならなくて、それはやっぱり3回付けを払うと無視できないものとして自覚されるケースが多いですね。後遺症を外科的な手術で改善できるという幻想があると、こう手術のどツボにはまっていくでしょうね」
「手術のどツボ」という言葉、リアルだなと思いました。後遺症を治そうとしてまた手術して、またリスクを負う…という連鎖は確かに怖いですよね。最初の1回をどれだけ慎重に選ぶかが大事なんだと、あらためて思いました。
動画の後半で出てきたこの話、正直ちょっとグサッとくる感じがしました。「自分の顔が綺麗になったかどうかは、自分が納得するしかない」という話です。
「自分の顔が綺麗になったかどうかというのは他人が評価してくれるものでもなくて、自分が納得して自分の中で発するしかない。美容整形の場合には「美しくなる」という非常に曖昧な個人的な主観が入ったものになりますので、後遺症を犠牲にして得られた美しくなったものが合うか合わないかということによって、後遺症というものが非常にランクが高くなったり低くなったりということがあります」
術後に「思ったより変わらなかった」と感じると、後遺症ばかりが気になり始めてしまうんだそうです。手術の前に、得たいものと失うかもしれないものを自分なりにちゃんと考えておくことが大事だなあ、と思いました。
カウンセリングで聞いておきたいこと
Takeaways
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