この動画では、今日本全国で美容クリニックの閉院・破産が相次いでいる理由について、高須幹弥先生が業界の内側からかなりざっくばらんに話してくれています。直美(= 研修2年後すぐ美容に進む医師)の増加問題や悪徳クリニックの手口、整形ブームの背景にあるルッキズムの問題まで、自分が知らなかった話がたくさん出てきます。「クリニック選びで後悔したくない」と思っている人にとっては、担当医のキャリアをどう確認するかや、カウンセリングで警戒すべき言葉のパターンなど、具体的な判断材料が得られる動画だと思います。先に見ておいてよかったな、と感じました。
動画を見て最初にちょっとびっくりしたのが、閉院しているクリニックの種類の多さでした。大手チェーンだけじゃなく、独立した個人開業クリニックも、フランチャイズも、それぞれ閉まっているとのことで、業界全体がかなり変わってきているんだな…という感じでした。
「大手のチェーン系クリニックの分院がどんどん閉院していって縮小していってるっていうのもあるし、個人開業系も結構閉院してるんですよ。おそらく採算が合わない、赤字経営がずっと続いてるんで、もうこれは限界だって廃院を決断するっていうことだと思うんですが」
美容クリニックって儲かるイメージがあったので、「赤字経営が続いて限界」というのはちょっとびっくりしました。需要は増えているのに、それ以上にクリニックの数が増えすぎて競争が激しくなっているらしく、そういう構造になっているんだな、と思いました。
「なんで経験の浅い医師がこんなに美容業界に増えるの?」という疑問に答えてくれていたのが、このくだりでした。単純に「楽して稼ぎたいだけ」というより、保険診療側の環境に問題があるという話で、ちょっと複雑な気持ちになりながら聞いていました。
「保険診療の病院で働いてても給料が上がらないんですよ。インフレで物価はすごく上がってるんだけれど、病院の収入っていうのは保険の点数で決まるわけなんだけど、インフレ率よりも点数が上がっていく方が全然少ないわけですよね。今日本の病院大体7割ぐらいが赤字経営なんですよ。なので医者の給料を上げることができないんですよ」
病院の7割が赤字、というのは初めて聞いて、これは知らなかったな…と思いました。医師が美容に流れる理由が「楽して稼げるから」だけじゃなくて、保険診療側の構造的な問題も絡んでいるとのことで、なるほどな、という気持ちと、でも患者側からすると経験の浅い医師に施術されるのはやっぱり不安だな、という気持ちと、両方ありました。
これは先に知っておかないとまずいな、と思いながら聞いたのが、悪徳クリニックの具体的な手口のくだりでした。「安い価格で広告を出して来させて、あとは個室で…」という流れがかなり具体的に語られていて、自分ごととして聞いてしまいました。
「二重手術2万9800円でできますよって言って広告を出して集客して、実際来たら狭い部屋に軟禁されてね、カウンセラーって呼ばれるその医者じゃない人があなたの場合は2万9800円の方法では無理なんで、こちらの80万円の方法じゃないとダメですってずっと説得して、その日のうちにローンを組ませたりカード払いとかでやってしまうという悪徳ぼったくりクリニック」
「その日のうちにローンを組ませる」という話、えっ…ってなりました。断れない状況を作ってからお金を払わせる、という構造はちょっと怖いな、と思います。「今日じゃないとダメ」「今日だけキャンペーン価格」という言葉が出たら要注意だそうで、これは先に聞けてよかったな、と思いました。
ここで少し考えさせられたのが、「美容業界が拡大することは、社会的にいいことなのか?」という問いかけでした。自分は「施術を受けやすくなるのはいいことかな」ぐらいに思っていたので、この視点はちょっと意外でした。
「日本人のコンプレックスが増えてルッキズムが助長されればされるだけ、その美容整形の施術の数は増えますけれど、それだけ日本国民が劣等感を感じて不幸になるんですよ。外見コンプレックスが強くなってるだけなんですよね。それで整形を増やそうとしていると」
「整形が増える = 劣等感が増える」という見方、正直あまり考えたことがなかったので、あー、そういう側面もあるんだな、という感じでした。SNSで「可愛くないといけない」「太ってはいけない」という情報が流れてくることと、美容業界の利益が連動しているという構造は、ちょっと複雑な気持ちになりました。
ちょっと意外だったのが、「SNSで発信しない医師は腕も落ちていく」という話でした。技術さえあればSNSは関係ない、と思っていたので、この連鎖の話は知らなかったな、と思いました。
「今技術だけあってもSNSの発信力がないお医者さんは患者さんが来なくて、手術してないからどんどん腕が落ちていくし新しい技術が身につかない、進化しないっていうのもあるわけなので、今は技術だけじゃなくて手術の技術プラスSNSの発信力、これ両方持ってないとダメです。生き残れないです」
「発信しないと患者が来ない→手術しないと腕が落ちる」という流れは、言われてみれば確かにそうだな、と思いました。あと、SNSに綺麗な症例写真をたくさん出している医師が必ずしも腕がいいとは限らなくて、加工している人も多いとのことで、これも知れてよかったな…という感じです。
最後に「知れてよかった」と感じたのが、「直美」という言葉が世間にかなり浸透してきたという話でした。患者側が「直美かどうか」を意識して担当医を選ぶようになってきているとのことで、これは自分たちにとっても大事な情報だな、と思いながら聞きました。
「直美っていうワードがかなり浸透してきて、美容整形の情報強者の人なんかはもう直美だけは絶対避ける、直美だけは絶対行くなっていう風に発信してますんで。そういうのを見て直美って何?と調べると、直美っていうのは研修2年終わってすぐ美容に行く人なんだ、そういう人たちは危険なんだっていうことがだいぶ今日本人学習してるわけです」
「直美 = 危険」という認識がここまで広まっているとは知らなかったので、これは本当に知れてよかったと思いました。担当医が何年目で、どういうキャリアを経てきたのかって、なかなか聞きづらいけれど、聞いておくべき情報なんだな、とあらためて感じました。
カウンセリングで聞いておきたいこと
Takeaways
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