この動画では、はなふさ皮膚科の花房ドクターが「ヒアルロン酸治療にモノ申す」というテーマで話していて、一般的なメリットだけじゃなく、血管塞栓や遅発性結節(=施術後に遅れて出るしこり)といったリスクや、日本特有の「ガラパゴス注入法」への疑問まで幅広く触れています。「溶かせるから安心」と思っていたのに、実は入れすぎによる仕上がり問題も多いらしく、カウンセリング前に知っておいてよかったと感じる話がたくさん出てきます。ヒアルロン酸を検討中の人が、クリニック選びや施術前の確認ポイントを整理するのにとても参考になる動画だと思いました。
最初にちょっと「えっ、そうなんだ」と思ったのが、体の中にあるヒアルロン酸が実はものすごく短命だという話でした。
「ヒアルロン酸っていうのは我々の体にもあるものです。でも実はヒアルロン酸って作っては壊され、作っては壊されっていうのをずっと繰り返していて、24時間とか48時間ですぐ潰れちゃうものなんですよ。それを製剤化するためには、長いヒアルロン酸を作ってそれをダマにしたりとか、ヒアルロン酸同士を架橋って言って科学的にくっつけてヒアルロン酸を溶けにくくしてるんですね。それで半年とか1年とか、ものによって2年とか残るように作られているのがヒアルロン酸ゲルなんです」
ヒアルロン酸って体にもある成分だから「自然なもの」というイメージがあったんですが、実際に使われているのは化学的に加工されたゲルなんですよね。「体にもある成分だから安全」とシンプルに考えていたのが、ちょっと甘かったかな…と思いました。架橋の仕組みのこと、この動画で初めてちゃんと理解できた気がします。
なるほどと思ったのが、「溶かせる」という点が単なる修正の便利機能じゃなくて、安全性の話と直結しているというくだりでした。
「アクアミドなんていう「悪夢の注入剤」って言われるものも色々あったんですけど、その中でヒアルロン酸のメリットっていうと溶かせるっていうことなんです。これが実は最大のメリットで、ヒアルロニダーゼっていうヒアルロン酸分解酵素によって簡単に溶かすことができるんですね。だからもし入れて気に入らなければ溶かすこともできるし、副作用が起こってしまった場合も溶かすことができるっていうメリットがあります」
「気に入らなければ溶かせる」と聞いて最初はお手軽なオプションみたいに思っていたんですが、血管塞栓などの深刻な副作用が起きた時にも対処できるというのは、他の素材にはない大事な特徴なんですよね。溶かせないアクアミドが「悪夢の注入剤」と呼ばれているという話も、ちょっと怖かったです。
この話が一番「知らないままでいたくなかった」と感じたところで、血管塞栓と失明という言葉が出てきたときはさすがに緊張しました。
「血管の中にヒアルロン酸を注入しちゃうとどうなるかっていうと、血管が支配している領域の血流が行かなくなってしまって、その組織がダメになっちゃうというわけなんですね。だから例えばほうれい線のところに入れていって顔面動脈に詰めちゃうと鼻が壊死してしまったりとか、あと一番最悪なケースだったら眉間のあたりの施術をしていて血管を詰めちゃって失明しちゃったとかっていう症例もあるんですよね」
失明という言葉が出てきたとき、えっ…ってなりました。眉間のあたりの施術でそんなことが起きうるとは、全然考えていなかったです。ドクターは「熟練した医師であれば回避できる副作用」とも話していたので、施術者の経験値がどれくらいあるかは、カウンセリングでしっかり確認しなきゃいけないんだなと思いました。
「施術直後じゃなくて、ずっと後になってから症状が出ることがある」というのは、自分には完全に盲点でした。
「遅発性結節って言って、入れた後のところが数ヶ月とか、場合によっては1年ぐらいしてから腫れてくるものなんですね。ヒアルロン酸の分解物に対するアレルギーだって言われていて、ヒアルロン酸が徐々に溶けていくんですけど、その溶けていっている分解物に対してアレルギーを持つことによって腫れてくるもの。これが遅発性結節って呼ばれていて、ヒアルロン酸をきちんと溶かして抗生物質を飲んでもらってという風にやれば収まってきますので、超シビアではないかなっていう感じですね」
1年後に腫れてくるかもしれないって、想像していたよりだいぶ長い話だな…とちょっとびっくりしました。施術の翌日や翌週だけじゃなくて、ちゃんと長期でフォローアップしてくれるクリニックかどうかも選ぶポイントになりそうです。「超シビアではない」とのことでしたが、自分がその状況になったら絶対焦ると思うので、先に知れてよかったです。
ちょっとグサッときたのが、「たるみが良くなってる風に感じるだけ」という言い方でした。
「顔のたるみを直そうとした時に頬骨上のところにじゃんじゃんヒアルロン酸入れていけば、当然そこの組織が物理的に顔が持ち上がるのでたるみが良くなってる風に感じると思うんですけど、じゃあそれが美しいかどうかっていうとそれだけちょっと別の話だと思うわけなんですね。入れすぎることによってトラブっていうのが起こっていて、頬骨上に入れすぎちゃう、顎に入れすぎちゃう、唇入れすぎちゃうっていった副作用は結構多いかなというふうに思いますね」
「物理的に持ち上がってる」と「美しい」は違う、っていう話、なんかすごく納得感がありました。ビフォーアフターの写真で見ると効果がありそうでも、実生活で見たら「あれ?」ってなるケースがあるってことですよね。「自然さにこだわって注入している」というクリニックを選ぶのって、改めて大事だなと感じました。
正直、この話が今回一番「へえ…」となったところで、日本のヒアルロン酸業界に独自すぎる「ガラパゴス化」が起きているとのことでした。
「日本では「ここにここにここに注入しなさい」みたいなマニュアルがあって、日本ではそれがすっごい広まっているんですけど、はっきり言って欧米の人たちはほとんど知らないです。それがグローバルスタンダードだみたいな感じで言われていてそれに沿って注入するのがいいみたいな感じの空気があるんですけど、それってね大きな誤りで日本のヒアルロン酸注射の技術の進歩もすごい妨げているんですよね」
「グローバルスタンダードだと言われているけど、欧米ではほとんど知られていない」って、えっ…ってなりました。クリニックを選ぶときに、ドクターがどんな学び方をしているか、国内の流行だけじゃなく海外の情報も取り入れているかどうかって、実は大事な視点なのかもしれないな、って気がしました。
カウンセリングで聞いておきたいこと
Takeaways
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