この動画は、埼玉協同病院の整形外科医・桑沢先生が取り組むAPS療法(= 自分の血液から成分を取り出して膝に注射する再生医療)を取り上げています。変形性ひざ関節症、つまり膝の軟骨がすり減って痛みが出る病気に悩む患者さんが、手術の前にできる治療の選択肢として紹介されていました。日本では3000万人以上が潜在的な患者だとのことで、それだけでもちょっとびっくりしました。「6〜7割の人に効果がある」という話や、農作業に復帰できた患者さんのエピソード、費用面の正直な声なども出てきます。ヒアルロン酸注射が効かなくて、でも手術はまだ踏み切れない、という方には特に参考になりそうな話が多いと思います。自分も膝の不調が気になったとき、選択肢のひとつとして知っておいてよかったなと感じました。
最初に「えっ、そんなに多いの」とちょっと驚いたのが、変形性ひざ関節症の潜在患者数の話でした。
「膝の関節は骨と骨の間に軟骨があり、クッションの役目を果たしています。軟骨がケガや加齢に伴いすり減っていくことで骨同士がこすれ、炎症を起こしてしまう。それが変形性ひざ関節症です。症状が軽い場合は痛み止めやヒアルロン酸注射などの保存療法が選ばれますが、症状が重い場合は人工膝関節に置き換える手術が適用されます」
膝の痛みってそういう仕組みだったんだ、とちょっと腑に落ちた気がしました。ヒアルロン酸注射でも効かない場合があって、かといってすぐ手術というわけでもない。その「間」に選択肢があるっていう話が、次につながっていくんですよね。
ここで初めてAPS療法という治療名が出てきて、「血液から作る」っていうのがちょっと新鮮だなと思いながら聞いていました。
「血小板に含まれる組織の修復を促す成分、その機能を高めるために再び生成します。これがAPSの成分です。ここには血小板から放出された成長因子(= 細胞の修復を助けるたんぱく質)と、炎症を抑えるためのサイトカインという成分が高濃度で含まれています。それでも自分の体から作っているというところがいいところですよね」
「自分の体から作っている」って部分が、なんか安心感があるなと思いました。拒絶反応の心配が少ないってことなんでしょうか。成長因子とかサイトカインとか専門用語が続いたんですが、「体が自分で治る力を引き出す治療」っていうイメージでとりあえず理解しました。
思わず聞き入ったのが、桑沢先生が患者さんにAPS療法を勧めるときのやりとりでした。
「だいたい6〜7割ぐらいが効果を出すんですけど、人によってはなかなか効かないという方もいらっしゃるので、やりたいということであればお試しするという形になりますけど。宝くじよりはましかもしれませんけど、必ず効くとは言えない」
「宝くじよりはましかも」って言い方、ちょっと笑えるんですが、それくらい正直に話してくれるお医者さんって実は貴重だなって思いました。7割って聞くと高いようにも見えますけど、3割は効かないってことでもあって。うーん、どう受け取るかは人それぞれですよね、たぶん。
自分にも当てはまるかもと感じたのが、治療の手軽さの話です。採血してその日のうちに注射まで終わるっていう流れを見て、「思ったよりシンプルなんだ」という印象でした。
「まず血液を55cc取り、特殊な容器に移して必要な部分を取り出します。血液中の成分が重さの違いで分離されます。APSの特徴はそれをさらに遠心分離にかけて、さらに濃縮して取り出せるというところです。採血から1時間足らずで、成分を膝に注射。これで治療は終わりです」
55ccって大体コーヒーカップ半分くらいの量ですかね。それを機械で分離して同じ日に注射まで終わるのは、入院も不要っぽいですし日帰りできそうで、ハードルが低いかもしれないなと思いました。
ここでちょっとハッとさせられたのが、桑沢先生が「なぜ手術ではなく再生医療を始めたのか」を話してくれていた部分です。
「とにかく患者様に喜んでほしい。それは別に手術という手段でなくてもいろんな手段があると思うんですね。手術できないとかいろいろな事情を抱えている患者さんにしてみると、人工関節だけじゃなくて再生医療もやって、何かしら手を差し伸べられる病院になりたいという思いで始めたんですね」
手術が得意なお医者さんって、逆に「手術しかない」って言いそうなイメージがあったんですが、「手段はひとつじゃない」って考えてくれてるのが、なんかいいなあと思いました。患者さんの事情に合わせて選択肢を増やそうとしている姿勢、正直ありがたいですよね。
これは知らなかったな、と思ったのが、再生医療の費用の話です。元パイロットの大城さんが、左右の膝で別々の治療を選んだ経緯を話してくれていました。
「左膝は最終的に人工関節を入れていますので、つまり再生医療が絶対に正解というわけではないと思います。早い段階での再生医療は非常に効果的ですし、本当にもう潰れたような膝なら人工関節のほうがいいでしょう。再生医療の一番の問題はその金額ではないかと思います。決して安い治療方法ではありませんので、二の足を踏む方もいらっしゃるんじゃないかと思っています」
治療を受けた本人が「費用が一番の問題」と言ってくれるのって、すごくリアルな声だなと思いました。早い段階なら再生医療、進行してしまったら人工関節という使い分けがあるって話も、先に知れてよかったな〜と思いました。検討するなら費用を早めに調べておくのが大事だな、って気がします。
カウンセリングで聞いておきたいこと
Takeaways
From this channel
2:22:28
15:43
33:04
34:59
18:48
15:20
12:11
10:10
13:36
28:45
11:43
1:24:33