クマ取り+脂肪注入の先駆者として知られる銀座みゆき通り美容外科の水谷先生と、お茶の水美容形成クリニックの吉井先生が対談した動画の前編です。最近急増しているという修正手術の実態や、0円広告でクリニックへ誘い込む怖い営業手口、脂肪の取り過ぎで眼球の位置まで変わる深刻なトラブル事例、さらに5種類のクマ治療を症状別に比較した解説まで、幅広い内容が出てきます。クマ治療を検討している人にとっては「どのクリニックを選ぶか」「どの治療が自分に合っているか」を考えるうえで、先に知れてよかったと思えるポイントがいくつもありました。
まず気になったのが、水谷先生がクマ治療にどうやって辿り着いたか、というくだりでした。第一人者と呼ばれる先生が、内科や産婦人科を渡り歩いた経歴の持ち主だと聞いて、ちょっと意外だなと思って聞いていました。
「目の下のクマ治療をやっている医者がほとんどいなかったんですよ。クマを直すって発想もないし、それが美容外科でやるっていう感覚も一般の方も全然知らないんで。そういう時代にたまたまこういう症状をこうやったら直せるんじゃないかなとふっと思ってやったことがうまくいって、色々論文調べてみたら同じような手術方法があったことを後で見つけたくらいです」
クマを直すという発想自体がなかった時代に、手探りで研究してうまくいったところから今の治療が始まっているとのことで、そういう積み重ねがあって今のスタンダードができているんだなあって、ちょっと知れてよかった気がしました。後から多くのクリニックに広まったらしいんですが、「誰でもやればいい結果になるわけではない」という話につながっていくのが、この後の内容で出てきます。
ここから、ちょっと聞いていて怖くなってきました。「最近の傾向」として語られていたんですが、修正手術の話の中身が思っていたより深刻で。
「修正手術のご依頼が多いですね。特定のクリニックからの同じようなパターンの修正が多いですね。症状の修正もそうなんですけど、そこに至るストーリーが、もう残念でならないストーリーが皆さんお持ちで、ここら辺がやっぱ業界の闇なのかなっていう風に思っています」
「業界の闇」という言葉、かなり重かったです。偶発的な事故じゃなくて、特定のクリニックから同じパターンの失敗例が繰り返し来ているって言われると、構造的な問題なんだなって気がして、うーんとなりました。「チェーンクリニックからの修正依頼が圧倒的に多い」という具体的な話も続いていて、どこで受けるかが本当に大事なんだなとリアルに感じました。
これは知らなかった、というか、先に聞けてよかったと正直思ったのが、0円広告のくだりです。「釣りだとは思う」という人も多いと思うんですが、具体的にどういう手口でどんな状況になるのかを聞いて、ちょっと想像より怖かったです。
「0円なわけないからね。0円って思っていったら気づいたら何時間も閉じ込められる。そこに釣られていった人を半ば監禁して口説いて口説いて、治療するつもりで行ったわけでもない人に当日契約させて、治療まで落とし込みますからね。他に流れてしまったら嘘がバレてしまうので、バレる前にもうやってしまう」
「半ば監禁」という表現が、ちょっとリアルに怖かったです。治療を受けるつもりでもない人を、その日のうちに契約させてしまうっていう話、なんか信じたくない感じがありました。初めて美容クリニックに行こうとしている人ほど、こういう手口を先に知っておいた方がいいなと、ほんとに思いました。
動画の中でいちばんグサッときたのが、このくだりでした。「取り過ぎ」のトラブルが単に見た目の話に留まらなかったので、えっ、と思いながら聞いていました。
「かなりしっかり目というか、そこまで取らなくてもいいぐらいまで取っておられるようです。問題はやっぱり取り過ぎによって眼球の位置が奥まったりとか、下に下がったりとか、痛みですね。それを言いに行ってもクレーム扱いされてしまうんだそうで、なんでこんなに良い治療を提供しているのに理解できないのかっていう流れになるみたいで、泣いてますからね、患者さんが」
眼球の位置が変わる、痛みが残る、しかもクレームを言っても認めてもらえない、という話、想像以上に深刻でした。「私が直せるのは外見だけで、痛みや目の機能は残念ながら直せない」という言葉もあって、取り返しのつかないことにもなり得るんだなとかなりリアルに感じました。これは先に知れてよかったし、ちょっと怖かったです。
個人的にここがいちばん参考になったパートでした。5種類のクマ治療を症状ごとに整理した比較表を見ながら解説するくだりで、なんとなく「クマ取り」でひとまとめにしていた自分の認識が、だいぶ変わりました。
「どんな素晴らしい手術も限界はありますし、自分に合っていない手術じゃいい結果にならない。シンプルな脱脂はへこみはあまり変わりませんよっていうところですね。特にゴルゴラインとかは、脱脂だけだったら何も良くなる要素もないですね。色というのは脱脂だけでは無理だし、シワは一番脱脂で改善できる傾向にありますよね」
「脱脂だけではゴルゴラインも色も改善しない」という話、自分はなんとなく脱脂すればまとめてよくなるものだと思い込んでいたので、あー、違うんだってなりました。自分のクマがどの症状タイプなのかによって、選ぶべき治療が変わってくるとのことで、これ先に整理できてよかったなあって感じです。
最後の方で、治療ごとのダウンタイムについて具体的な話が出てきました。「表ハムラは特に大変」というくだりが、ちょっと頭に残っています。
「脱脂治療は本当に腫れは軽い場合が多いですね。1〜2日はちょっとむくんだくらいで終わりの方がほとんどかな。脂肪注入も最初は腫れて見えるんですけど、吸収されると一気に腫れは引きます。大体もう最初の1ヶ月ぐらいでほぼほぼ落ち着きますね。ハムラって長くなりますよね。表ハムラは特に外反とか、白目が出てしまうとか、特に高齢であればあるほどリスクがあります」
外反(= 下まぶたが外側にめくれてしまう状態)や白目が出るリスクがあるとのことで、表ハムラはダウンタイムが長いだけじゃないんだって、ちょっとびっくりしました。「患者さんの希望に寄り添ってすり合わせる」という話も出てきて、そういうカウンセリングをしてくれる先生を選ぶことが大事なんだなと、改めて思いました。
カウンセリングで聞いておきたいこと
Takeaways
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